栄養成分表示

栄養成分表示について

栄養成分表示は、消費者が日々の食生活の中で適切な食品選択や栄養成分の過不足の確認などに役立てることができる重要な情報であるため、消費者向けの加工食品及び添加物に原則として表示が義務づけられています。

1 対象となる食品

食品の区分 栄養成分(*1)の量及び熱量 食物繊維・飽和脂肪酸
加工食品 一般用加工食品 義務(*4) 推奨
業務用加工食品 任意 任意
生鮮食品 一般用生鮮食品 任意 任意
業務用生鮮食品 任意 任意
添加物 一般用添加物 義務(*4) 任意
業務用添加物 任意 任意
全て 栄養表示(*3)をしようとする場合 義務 栄養表示をしようとする成分は義務
その他は推奨又は任意

*1)たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量に換算して表示)
*2)表の左記に記載されている成分以外の、食品表示基準別表第9に掲げる栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)
*3)栄養成分若しくは熱量に関する表示や栄養成分の総称、その構成成分、前駆体その他これらを示唆する表現が含まれる表示(例、低カロリー、コレステロールゼロ、砂糖不使用、カルシウム入り、ビタミンCたっぷり 等)
*4)栄養成分表示が不要又は省略可能な食品あり。

 

◇食品表示基準(別表第9)で規定されている栄養成分及び熱量

熱量(エネルギー) 【ミネラル(13種)】 【ビタミン(13種)】
たんぱく質 亜鉛 ナイアシン
脂質 カリウム パントテン酸
 -飽和脂肪酸 カルシウム ビオチン
 -n‐3系脂肪酸 クロム ビタミンA
 -n‐6系脂肪酸 セレン ビタミンB1
コレステロール ビタミンB2
炭水化物 ビタミンB6
-糖質 ナトリウム(※2) ビタミンB12
 -糖類(※1) マグネシウム ビタミンC
-食物繊維 マンガン ビタミンD
  モリブデン ビタミンE
  ヨウ素 ビタミンK
  リン 葉酸

※1:単糖類又は二糖類であって、糖アルコールでないもの
※2:食塩相当量で表示
「-」:包含されている成分

 

◇ナトリウムから食塩相当量への換算式

 

食塩相当量(g)=ナトリウム(mg)×2.54÷1000

 

 

◇栄養成分表示が不要又は省略可能な食品

〈一般用加工食品〉

  1. 容器包装の表示可能面積がおおむね30cm²以下であるもの
  2. 酒類
  3. 栄養の供給源としての寄与の程度が小さいもの(※)
    (※)次のア、イのいずれかを満たすもの
    ア 熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウムの全てについて、0と表示することができる基準を満たしている場合
    イ 1日に摂取する当該食品由来の栄養成分(たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム)の量及び熱量が、社会通念上微量である場合(例)水、香辛料
  4. 極めて短い期間で原材料(その配合割合を含む。)が変更されるもの
    (例)日替わり弁当(サイクルメニューを除く。)等レシピが3日以内に変更される場合
  5. 消費税法第9条第1項において消費税を納める義務が免除される事業者が販売するもの(このほか、当分の間、「中小企業基本法第2条第5項に規定する小規模企業者が販売するもの」も認められる。)
  6. 食品を製造し、又は加工した場所で販売する場合
  7. 不特定又は多数の者に対して譲渡〈販売を除く。)する場合

〈一般用添加物〉

  1. 容器包装の表示可能面積がおおむね30cm²以下であるもの
  2. 栄養の供給源としての寄与の程度が小さいもの
  3. 消費税法第9条第1項において消費税を納める義務が免除される事業者が販売するもの(このほか、当分の間、「中小企業基本法第2条第5項に規定する小規模企業者が販売するもの」も認められる。)
  4. 不特定又は多数の者に対して譲渡(販売を除く。)する場合

2 表示方法

〇容器包装を開かないでも容易に見ることができるように、容器包装の見やすい箇所に表示します。
〇熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム(食塩相当量に換算して表示)のみを表示する場合は、食品表示基準「別記様式2」を用いて表示します。
〇栄養成分及び熱量は、別表第9に定められた単位(食塩相当量はグラム)を明記して、一定の値又は上限値及び下限値を表示します。
〇上記以外の栄養成分もこれと併せて表示する場合は、「別記様式3」を用いて表示します。

◇別記様式2(義務表示事項のみ表示する場合)

栄養成分表示
食品単位当たり
熱量 kcal
たんぱく質 g
脂質 g
炭水化物 g
食塩相当量 g
 〈注意事項〉
①食品単位は、100g、100ml、1食分、1包装その他の1単位のいずれかを表示します。食品単位を1食分とする場合は、1食分の量を併記します。
②この様式中の栄養成分及び熱量の順を変更することはできません。
③栄養成分の量及び熱量で0と表示できるものが複数ある場合は、まとめて表示することができます。(例:「たんぱく質、脂質 0g」)
④この様式の枠を表示することが困難な場合は、枠を省略することができます。
⑤横書きにするなど、この様式による表示と同等程度に分かりやすく一括して表示することもできます。

 

 

◇別記様式3(任意の表示事項も表示する場合)

栄養成分表示
食品単位当たり
熱量 kcal
たんぱく質 g
脂質 g
-飽和脂肪酸 g
-n-3系脂肪酸 g
-n-6系脂肪酸 g
コレステロール mg
炭水化物 g
-糖質 g
-糖類 g
-食物繊維 g
食塩相当量 g
その他の栄養成分
(ミネラル、ビタミン)
mg、μg

 

〈注意事項〉
別記様式2を用いる際の注意事項①~⑤に加え、以下の事項にも注意してください。
⑥糖質又は食物繊維のいずれかを表示しようとする場合は、糖質及び食物繊維の両方を表示します。
⑦義務表示となっている栄養成分以外で表示しないものについては、この様式中で省略します。

 

◇ナトリウム表示例

栄養成分表示
食品単位当たり
熱量 kcal
たんぱく質 g
脂質 g
炭水化物 g
ナトリウム mg
(食塩相当量 g)
ビタミンC mg

 

ナトリウム塩を添加していない食品又は添加物について、食塩相当量に加えてナトリウムを表示しようとする場合は、「食塩相当量」を「ナトリウム(食塩相当量)」等に代えて表示します。

 

◇別表第9にない栄養成分の表示例

栄養成分表示
食品単位当たり
熱量 kcal
たんぱく質 g
脂質 g
炭水化物 g
食塩相当量 g
カテキン mg
栄養成分表示
食品単位当たり
熱量 kcal
たんぱく質 g
脂質 g
炭水化物 g
食塩相当量 g
カテキン mg
栄養成分表示
食品単位当たり
熱量 kcal
たんぱく質 g
脂質 g
炭水化物 g
食塩相当量 g
ビタミンC mg
カテキン mg
 

別表第9にない栄養成分を表示する場合は、別記様式2又は別記様式3の枠の外に表示するか、線を引くなどして別表第9に掲げる栄養成分表示と区別して表示する必要があります。

3 栄養成分表示の作成

栄養成分表示の作成については、栄養成分表示作成講習会テキストを参考にしてください。

4 特記事項

★許容差の範囲について

 

含有量を一定の値で表示する場合

食品の賞味(消費)期限内において、定められた分析方法による分析値が、表示値を基準とした許容差の範囲内である必要があります。(注1,2)

注1) ただし、合理的な推定により得られた値を表示する場合を除きます。

注2) 機能を表示する栄養成分、強調表示をする栄養成分の量及び熱量は、定められた分析方法により得られた値の表示が必要です。
 

【許容差の範囲】

 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム:-20%~+20%
 

【許容差の算出方法】

 許容差(%)=分析値÷表示値×100-100

 

含有量の表示は、必ず分析を行わなければならないものではなく、結果として表示された含有量が許容差の範囲内であれば食品表示基準違反にはなりません。ただし、行政機関が実際に分析して得られた値が、表示している含有量の許容差の範囲を超えていた場合は、不適正な表示となります。
なお、低含有量の場合に、許容差の範囲が拡張される成分等があります。

 

【低含量食品の場合の許容差の範囲(100gあたり又は100mlあたり)】
栄養成分等 該当する含有量 許容差の範囲
熱量 25kcal 未満 -5kcal~+5kcal
たんぱく質、脂質、炭水化物 2.5g未満 -0.5g~+0.5g
ナトリウム 25mg未満 -5mg~+5mg

 

含有量を下限値及び上限値の幅で表示する場合

食品の賞味(消費)期限内において、分析値がその幅の中に含まれていなければなりません(許容差はありません。)。この場合、行政機関が実際に分析して得られた値が、表示している上限値及び下限値の幅を超えていた場合は、不適正な表示となります。
なお、表示の幅は適切に設定します。過度に広い幅で表示することは望ましくありません。

 

★0(ゼロ)と表示できる基準について

別表第9第5欄に基準が定められている栄養成分等については、食品100g当たり(一般に飲用に供する液状の食品では100ml当たり)、該当する栄養成分等の量が「0(ゼロ)と表示できる基準値」未満の場合には0(ゼロ)と表示することができます。

 

★合理的な推定により得られた値の表示について

分析値が許容差の範囲に収まることが困難な場合、定められた方法(下記ア及びイ)に従って記載すれば、合理的な推定により得られた値(原材料における栄養成分の量から算出し得られた値や当該食品と同様の組成と考えられるものを分析して得られた値等)を、表示値として用いることができます。

ただし、栄養機能食品や栄養強調表示する場合にはこの方法による表示は認められません。

ア. 表示値が、定められた分析方法によって得られた値とは一致しない可能性があることを示す、下記①②のいずれかを含む文言を、栄養成分表示の近接した場所に表示します。

①『この表示値は、目安です。』 ②『推定値』

イ. 行政機関等の求めに応じて表示値の設定根拠を説明できる資料を保管しておく必要があります。

 

★栄養表示の解釈について

 

食品表示基準に基づく栄養成分表示が必要となる栄養表示
  • 健康増進法施行規則(平成15年厚生労働省令第86号)第11条に規定する栄養素及び熱量そのものを表示する場合
  • 総称(ミネラル、ビタミンなど)
  • 種類である栄養成分(脂質における不飽和脂肪酸、炭水化物における食物繊維など)
  • 別名称(プロテイン、ファットなど)
  • 構成成分(たんぱく質におけるアミノ酸など)
  • 前駆体(β-カロテンなど)
  • その他これらを示唆する一切の表現(果実繊維、カルシウムイオンなど)が含まれた表示
  • 栄養成分が添加されたものでなく、天然に含まれる栄養成分について表示した場合
  • 原材料に対し栄養成分表示を行う場合
    (例えば、青汁飲料におけるケールに含まれる栄養成分について表示した場合

 

栄養表示に該当しないもの
  • 原材料名又は添加物として栄養成分名のみの表示
  • 食品表示法及びその下位法令以外の法令により義務付けられた栄養成分名の表示
  • 「うす塩味」、「甘さひかえめ」など味覚に関する表示
    (ただし、「あま塩」、「うす塩」、「あさ塩」などの表示は、栄養成分表示として適用対象となります。 )
  • 「ミネラルウォーター」のように広く浸透した一般的な品名であって、一般消費者に対し栄養成分が添加された又は強化されたという期待感を与えない表示

 

◇栄養強調表示

欠乏しがちな栄養成分を補給できることなど、栄養強調表示をする際には、栄養成分の含有量が一定の基準値以上(または未満)であることが必要です。

 

◇栄養成分の補給ができる旨(食品表示基準別表第12参照)
【高い旨の表示】(表示例:「高」「多」「豊富」「たっぷり」など)

別表第12第1欄の「栄養成分」の量が同表第2欄の「高い旨の表示の基準値」に掲げる食品100g当たり(括弧内は、一般 に飲用に供する液状の食品100mlあたりの場合)又は100kcal当たりのいずれかに定める基準値以上である場合

【含む旨の表示】(表示例:「源」「供給」「含有」「入り」「使用」「添加」など)

別表第12第1欄の「栄養成分」の量が同表第3欄の「含む旨の表示の基準値」に掲げる食品100g当たり(括弧内は、一般に飲用に供する液状の食品100mlの当たりの場合)又は100kcal当たりのいずれかに定める基準値以上である場合

【強化された旨の表示】(表示例:「○○g(%)増」「アップ」など)

別表第12第1欄の「栄養成分」について、他の同種の食品に比べて強化された栄養成分の量が同表第4欄の「強化された旨の表示の基準値」に定める基準値以上である場合

ただし、たんぱく質及び食物繊維にあっては、他の食品に比べて強化された割合が25%以上のものに限ります。

なお、この場合において、次に掲げる事項を表示する必要があります。
(1) 比較した食品を特定するために必要な事項
(2) 栄養成分の量が他の食品に比べて強化された量又は割合

 

◇栄養成分又は熱量の適切な摂取ができる旨(食品表示基準別表第13参照)
【含まない旨の表示】(表示例:「無」「ゼロ」「ノン」「フリー」など)

別表第13第1欄の「栄養成分及び熱量」の量が同表第2欄の「含まない旨の表示の基準値」に定める基準値に満たない場合

【低い旨の表示】(表示例:「低」「控えめ」「少」「ライト」など)

別表第13第1欄の「栄養成分及び熱量」の量が同表第3欄の「低い旨の表示の基準値」に定める基準値に満たない場合

【低減された旨の表示】(表示例:「○○g(%)減」「オフ」「カット」など)

別表第13第1欄の「栄養成分及び熱量」について、他の同種の食品に比べて低減された栄養成分の量又は熱量の量が同表第4欄の「低減された表示の基準値」に定める基準値以上であって、他の食品に比べて低減された割合が25%以上である場合
ただし、ナトリウムの含有量を25%以上低減することにより、食品の保存性及び品質を保つことが著しく困難な食品について、ナトリウムに係る低減された旨の表示をする場合を除きます。

なお、この場合において、次に掲げる事項を表示する必要があります。
(1)比較した食品を特定するために必要な事項
(2)栄養成分の量又は熱量が他の食品に比べて低減された量又は割合(ナトリウムの含有量を25%以上低減することにより、食品の保存性及び品質を 保つことが著しく困難な食品について、ナトリウムに係る低減された旨の表示をする場合にあっては、ナトリウムの量が他の食品に比べて低減された割合)

 

◇無添加強調表示
【糖類を添加していない旨】(表示例:「砂糖不使用」など)

次に掲げる要件の全てに該当する場合には、糖類を添加していない旨の表示をすることができます。

(1) いかなる糖類も添加されていないこと。

(2) 糖類(添加されたものに限る。)に代わる原材料(複合原材料を含む。)又は添加物を使用していないこと。

(3) 酵素分解その他何らかの方法により、食品の糖類含有量が原材料及び添加物に含まれていた量を超えていないこと。

(4) 食品の100g若しくは100ml又は1食分、1包装その他の1単位当たりの糖類の含有量を表示していること。

 

【ナトリウム塩を添加していない旨】 (表示例:「食塩無添加」など)

次に掲げる要件の全てに該当する場合には、ナトリウム塩を添加していない旨の表示をすることができます。

(1) いかなるナトリウム塩も添加されていないこと(ただし、食塩以外のナトリウム塩を技術的目的で添加する場合であって、食品に含まれるナトリウムの量が別表第13第3欄の「低い旨の表示の基準値」欄に定める基準値以下であるときは、この限りでない。)。

(2) ナトリウム塩(添加されたものに限る。)に代わる原材料(複合原材料を含む。)又は添加物を使用していないこと。


 
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